研究開発本部
園芸作物研究G 野菜研究T
小川 拓也
私は千葉研究農場で、現在はキャベツ、コマツナの育種を担当しています。
育種を担当しているといってもまだまだ勉強の身です。上司の指導や日々観察などにより勉強しています。
トラクターで耕うんします
キャベツ調査中
キャベツ苗に潅水中
耐病性検定のため病原菌の培養を行っています
先輩社員が交配しています
研究農場の育種担当者(ブリーダー)の業務内容は品種開発と普及活動に分けられます。
一つ目の品種開発は1年単位で回っていきます。播種→作物の管理→調査→選抜→採種というサイクルを何度も繰り返すことで有望な系統を作り上げます。その後、農家の方々に栽培していただき評価を受けたものが品種として販売されます。野菜の品種開発には10年以上の時間がかかっており、気の長い仕事です。しかし、自分の生み出した品種で農家の方々の労力や収益に貢献できる非常にやりがいのある仕事だと感じています。
二つ目の普及活動は農家の方々に情報を提供することです。研究農場に来場していただくこともあれば、営業に同行してお客さまを訪問し、品種の紹介、栽培に関する情報提供などを行っています。その際、各地域で行っている試作品種の特性の違いやお客さまが求める形質などの情報収集をすることも重要な業務となります。
実際、ブリーダーは畑に出て、泥臭く仕事をすることが多いですが、野菜の新品種を開発できる非常に魅力的な仕事だと感じています。