当社の酪農畜産事業の主力である飼料製品は、国内外から原料を調達し、自社工場、合弁3工場などの「養牛用飼料専用製造ライン」から、各地の地域性に合わせた乳牛用・肉牛用配合飼料、代用乳などを日本全国に供給しています。
養牛用飼料の専業メーカーとしてのノウハウと実績を活かし、他の配合飼料メーカーからの受託生産事業も進めています。また、酪農家に対する総合サポートを行っていくために、配合飼料、牧草・飼料作物種子の他に粗飼料としての乾牧草なども取り扱っています。
さらに生産効率、労働力の省力化が図れる完全配合飼料TMR(Total Mixed Ration)を開発。現在ウエット飼料事業として製販一体の展開を進めています。
牧草・飼料作物種子、野菜種子、緑肥・植生種子、花き種苗など種苗製品は、開発導入した品種を国内外で圃場を確保して生産調達し、厳重な品質検査を基に当社の種子センター3か所で精選包装し、全国に供給しています。
その他に技術研究所では、酪農・畜産向けに牧草、飼料作物や食品製造副産物をサイレージ化するための乳酸菌や、微生物をはじめとする天然素材からの植物生理活性物質の探索と利用に関する研究・開発するとともに製造も行っています。
全国各地のお客さまに安全・安心で高品質の種子を送り届けるために、札幌・千葉・熊本の3ヶ所に種子センターを設置しています。各種子センターでは、植物防疫検査で合格した種子を入庫・保管し、精選、品質検査、包装、出荷までの一連の工程を種子の種類ごとに行っています。野菜種子などは品質保持のために恒温低湿の定温庫内での保管としています。また精選・包装の作業では種子の種類や包装サイズごとに様々な特殊機械を用いることで高品質化と省力化を追求しています。併設する品質保証室では、関係法令を遵守して品質を検査し、品質基準に合格した商品のみをお客さまに送り届けています。
種子の生産から出荷までのフロー