白色種のため、黄色種やバイカラー品種の花粉がかかると雑交して収穫物の穂の中に黄色の粒が混入してしまいます。混合を防ぐには300m以上の隔離が必要です。防風ネットや寒冷紗で周りを囲うことで、効果はありますが完全には防ぐことはできません。黄色の粒が混じることと糖度に影響は出るものの、生育や大きさなどにの品質には影響はありません。
暖地の場合は、播種時期はトンネルでは2月初旬~3月中旬、露地では3月中旬~5月中旬となります。7月上旬播種の栽培では収穫できません。
収穫は晴天の日に行い、切り口が乾くまで半日程度乾燥させてから収納します。収穫後は遮光した風通しの良い場所に保管し、やや高温でキュアリングを1ヶ月くらい行います。キュアリングによって果梗の切り口や果皮のすり傷は乾燥し、貯蔵性が向上し、追熟による糖化で甘味が増します。
中晩生「サヤニシキ」を6月下旬に播種して90日間程度で収穫するか、抑制栽培に適する「莢音」、「サヤムスメ」、「味風香」を7月中旬~8月中下旬に播種する抑制栽培となります。
早生、中生、晩生など熟期及び播種時期によって収穫時期は異なります。一般的に開花してから40~50日経った頃には子実が大きくなってきて収穫時期となります。莢を指で押さえると中の子実が飛び出すようになれば収穫の最適期です。葉や莢が黄化すると甘みが落ち、堅くなって食味が急激に落ちてしまいますので、若干早めを意識して収穫してください。
低温着莢性の高い「月夜音(つきよね)」が最適品種で、他に「味風香(あじふうか)」、「サヤコマチ」、「サッポロミドリ」、「莢音(さやね)」等が適しています。寒冷地では4月上旬に播種して、トンネルによる促成栽培となります。一般地・暖地では4~5月に播種し、トンネル又は露地で栽培となります。
冬期間の栽培は暖房施設などを考えると沖縄・九州地区に限られてきます。品種の熟期で極早生品種~中晩生品種を、栽培方法ではハウス促成栽培、トンネル半促成栽培、マルチ栽培、露地栽培、抑制栽培を、収穫時期から逆算した作型と品種を選んで計画します。12~3月収穫にはハウス加温栽培と低温着莢性の高い品種のセットとなりますが、低照度の条件もありますので、確実性には欠けます。また苗立てハウスを使用した方が施設面、資材面、安全面からも有効です。
追肥は基本的には不要ですが、生育状況に応じて土寄せの際に10a当り成分量で窒素2~3kgを与えます。元肥としては10a当り成分量で窒素7~10kgを標準とし、初夏~夏播きの場合は、窒素肥料を3割ほど減らして、地上部が過繁茂にならないように注意してください。地上部が過繁茂になると根部の曲がりや軟腐病、首部の汚れなどの原因となります。
日当りが必要です。窓辺など日光の当たる所に置いてください。日当りが悪い場所で鑑賞する場合は時々窓辺に移動させ、日光に当ててください。置き場所の温度は10~20℃が最適です。
シクラメンは人が少し肌寒く感じるような置き場所が理想的な置き場所です。
冬の室内は暖房が入り、20~25度になります。25度前後ではシクラメンにとっては暑すぎ、一時的に葉が数枚黄色くなることがありますが枯れることはありません。シクラメンが暑い環境に慣れるまでは水のやりすぎ(Q.水やりの方法は?を参照)に注意します。また、日光にしっかりと当てるようにしてください。
ポイント:日中天気の良い日(5~20℃)は、屋外に出したり窓を開けたりして外気に触れさせると葉や花が間伸びしない良い株姿を保ちやすくなります。
寒い所(5~10℃)に置いても枯れることはありません。むしろ、生育が鈍くなるため花1輪の寿命は長く、株姿も崩れず購入時の姿で長期間(1~2ヵ月)鑑賞できることがあります。しかし、日光に当たらないと花や葉を作ることができなくなるため、購入時にあった蕾が咲き終わった後、1~2ヵ月は花や葉が出てこなくなります。
ポイント:寒くて日当たりの悪い所では水やりに注意してください。なかなか乾きませんので、 過度な水やり(回数)をしないよう注意してください。
【普通鉢】 鉢底に鉢穴があり、鉢の下に鉢皿を置いて管理する鉢
表面の土が乾いたら、球根や葉に水がかからないようにたっぷりやります。鉢底から流れ出たて鉢皿にたまった水は、根腐れの原因となりますのですぐに捨てます。
ポイント:土の表面が乾いた時や鉢を持ち上げてみてヒョイと持ち上がる時など水やりのサインはいくつかあります。また、葉の張りやツヤがなくなった時、花が垂れている時、葉が黄色くなりかけている時は乾きすぎのサインです。
【底面給水鉢】 鉢の下に貯水用の容器があらかじめ付いている鉢
貯水部分の水が完全になくなる前に、水を貯水部分の2/3程度入れます。底面給水鉢は貯水部分が鉢の下部にあるもの、ひもから吸水するもの、鉢が二重になっているものと様々です。
葉が黄色くなっていると思われます。黄色くなった葉は元には戻らず、病気発生の原因となるためとり除きます。また、鉢土が乾きすぎると水を吸収しにくくなるため以下の様にします。
一度、鉢土の上から水をやります。土は一度乾くと吸水しにくくなることがあります。水がすぐに鉢底から流れ出る時は鉢土が吸水しにくくなっている証拠ですので、鉢皿に水をため(底面給水鉢の場合は貯水部分に)、鉢土がしっかりと吸水するようにします(2時間程度)。過度に乾きすぎているとこの方法でも吸水させられないことがあります。その時は鉢より大きいバケツに鉢を入れ、鉢の高さの3/4程度まで水を入れ、2時間程度つけっぱなしし、鉢土への吸水を促します。
水切れの影響は大きく、1~2週間は葉が黄色くなったり、花が開花前にしおれたりしますが、その後は元に戻ります。
肥料がないとシクラメンは葉や花を作ることができません。花用の液体肥料や錠剤タイプを肥料商品の説明書きに従い、規定量入れます。肥料商品によりますが、液体肥料では1週間に1回水やりの代わりにやります。錠剤タイプなら概ね月に1回鉢土の表面に置きます。
開花後に花が終わったら花茎ごと抜き取ります。球根(塊茎)に花茎が残らないように、花茎をひねりながら抜き取ります。枯れた葉や黄色くなっている葉も葉柄ごと取り除きます。
葉が黄色くなるのはいくつか原因があります。
【水を切らした】
水やりを忘れた場合は葉が黄色くなります。この場合は古めの葉の葉縁(葉の外側)から黄色くなり、やがては一枚全体が黄色くなります。しばらくは古い葉が数枚黄色くなりますが、ダメージが収まるとそれ以上は黄色い葉にならなく なります。黄色い葉はカビ発生の原因となる為、葉柄ごと取り除きます。
【根が弱っている】
根が弱っていると吸水できず葉が黄色くなります。水をやりすぎた(鉢土内に水が長期間たまると酸素欠乏により根が腐ります)場合や肥料が濃すぎた場合、急な環境変化などにより根が弱ることがあります。しばらくは古い葉が数枚黄色くなります。水やりを控え、新しい根を育てます。
【病気によるもの】
病原菌に感染し、球根から葉へ水分が供給されない場合は葉が黄色くなります。黄色くなっている葉の葉柄が黒ずんでいる、細くなっている、球根が黒ずんでいる場合は病気の可能性があります。病気になった原因の多くは植物へのストレス(水やり過剰・過度な乾燥・肥料のやりすぎ・急激な温度変化など)です。市販されている殺菌剤を使い、病原菌の増殖抑制し、他部位への感染を予防します。
20~25℃の暖かい場所や日があまり当たらない場所で管理すると花や葉の茎が伸びやすくなります。これを防ぐには10~20℃の日当たりのよい場所で管理する必要があります。
また、毎日葉っぱ全体をなでてやることでも、株の形が崩れにくくなります。時々鉢の向きを変えてやるのも効果的です。
4~5月または9~10月に植え替えます。市販の培養土(シクラメン専用培養土を推奨)を使い、一回り大きな鉢に植え替えます。植え替える際は根と土を崩さないようにします。また、球根の上部1/3は外に出るように植えます。
植え替え後1週間ほどは少しだけ日が当たる程度の日陰で管理します。
植え替えは必ずやらなければならないわけではありませんが根が鉢土内に回っている場合は必要です。涼しい時期が成功しやすいので4~5月か9~10月頃が適当です。毎年植え替えていると鉢がどんどん大きくなってしまうので、購入したシーズンに1度植え替えて、その後は2年1回程度とします。
ポイント:球根が鉢の縁に付くくらい大きくなった場合は植え替えてやる必要があります。
肥料をしっかりと効かせるため置肥をやります。置肥をやってから2週間後には新しい芽がでてきます。その後も肥料を切らさないように管理します。球根が鉢の縁に付くくらい大きい場合や根が鉢土内に回っている場合は<手入れ、植え替え>の項をご参考に植え替えを行ってください。
シクラメンは日光を好むので、冬が終わったら屋外で管理するのが良い方法です。概ね最低気温が10℃以上になったら屋外で管理できます。秋には最低気温が10℃を下回る時期から屋内で管理します。
シクラメンは暑さが苦手です。軒下など直射日光が当たらず温度が上がりにくく、風通しの良い場所で管理します。
まずはお気に入りの花色・花型・葉色のシクラメンを見つけてください。長持ちするシクラメンは葉がぎっしりとつまっており株が固いこと、株の中をのぞいてみて若い芽が充実していること、株の中にカビが見えないことがポイントです。
日光や肥料の加減により花の大きさは変わり、色も薄くなることがあります。まれに突然変異により、全く違う色の花が咲くことがあります。世界に一つだけの特別な花かもしれませんのでお楽しみください。
シクラメンは球根植物で上手に育てると何年でも生き続け、咲き続けます。10年以上毎年咲き続けているシクラメンもあります。
ブーケのアレンジメントの材料として利用されています。一輪挿しもお勧めです。花茎ごと抜き取り、花茎を5日毎に1cmぐらいずつ切り戻すと2週間以上持つこともあり非常に長持ちします。
播種後50~60日前後に鋤き込んでください。
開花初期で草丈1m前後ぐらいの時に鋤き込んでください。
前作に「アンジェリア」を栽培した畑のねぎの生育が良くなります。白絹病や黒腐菌核病の発生が少なくなることがわかっています。ソルガム類に比べて収穫本数が多く、1本重も多収となり、L規格の割合に差が出ています。
「寒太郎」がおすすめの品種です。越冬性に優れ、積雪地帯での秋播き越冬栽培にご利用いただけます。播種時期は9月上旬~10月中旬になります。
東北地域では「グリーンソルゴー」がおすすめの緑肥作物です。6月下旬に4~5kg/10aを播種して8月下旬に鋤き込んでご利用ください。
関東地域では、キュウリの栽培が終了する時期によって、「ソイルクリーン」、「ネマコロリ」、「ネマキング」、「ネマックス」がおすすめの緑肥作物です。5月下旬から8月上旬までが播種時期となります。播種後1~2ヶ月後には鋤き込みし、1ヶ月程度間を置いて苗の定植をしてください。
九州地域では「つちたろう」がサツマイモネコブセンチュウ対策におすすめの緑肥作物となります。「つちたろう」は9月上旬までに播種し50~60日後に鋤き込んでください。「つちたろう」はソルゴーの中で最も極晩生で雑草化する問題も少ないです。また乾物多収で炭素率が低く、肥効が期待できます。また種子が大きく、発芽が早いことから扱いやすいです。
「田助」がおすすめの緑肥作物です。耐湿性に優れ、水田転換畑での生育が旺盛で、転作小麦の前作などに適します。直根型ですので、湿害のある圃場での排水性、通気性の改善に効果的です。
乾燥を好みますので排水不良地では髙畝にして栽培をしてください。一般地では9月上旬~10月上旬に播種してください。播種後は覆土と鎮圧を必ず行ってください。開花期間は4月上旬から4月中旬になります。
イタリアンライグラスは水田裏作緑肥として利用されています。水田の地力の維持・増進が目的とされています。その利用の場合には極早生品種「ハナミワセ」、「ヤヨイワセ」をおすすめしています。一般地では9月下旬から10月下旬播種し、翌春の出穂前後には鋤き込むことになります。その間は緑度を保ち、雑草も抑制しますので、美しい景観で維持されます。水田の遊休地対策としましては、イタリアンライグラスの鋤き込み後の作付をしなければその後に雑草が増えて荒地化してしまいますのでご注意ください。
下記のページに管理方法、よくあるご質問がございますのでご参考になさってください。
市販の草花用培養土をご利用ください。培養土に肥料が含まれていない場合は「マグアンプK中粒」を培養土1リットルにつき3g混ぜてご利用ください。
小さすぎる蕾は咲きにくいです。蕾が黄色く変色してきたら蕾が咲かないサインですので、蕾の部分のみ切り取ります。
カーネーションには太陽光と肥料、水が必要です。日当たりの良い場所(気温が10℃以上なら外でも可)におき、固形肥料を効果を切らさず置くことにより蕾は咲きやすくなります。日当たりのよい場所では毎日水やりが必要なこともありますので、水を切らさないように注意してください。
水切れの可能性がありますので水をたっぷりやります。培養土が乾きすぎている場合は、鉢皿に水をためた状態で30分置き、培養土に水をしっかりと吸水させます。
葉が黄色くなっている場合やしおれ状態がひどく水をやっても戻らない場合はすぐに運送業者の配送伝票か同封書類に記載してある「鉢物販売店」にご連絡してください。
配送中のトラブルの可能性があります。ご自宅に届けた運送業者に連絡してください。
失礼ではありません。
黄色いカーネーションには、「美」「友情」という花言葉のほかに、「嫉妬」「軽蔑」といったネガティブな花言葉が含まれており、このことが一部の報道で“贈り物には不適切な色”として扱われてしまった要因と考えられます。
花言葉には良いイメージがある一方で悪いイメージもあります。カーネーション生産農家は7~8ヵ月の間、カーネーションを大事に育てて出荷します。花業界では黄色いカーネーションが失礼に当たるとの認識はありません。実際、中国では黄色は金運・幸福をもたらす色として重宝されており、黄色いカーネーションは人気色の一つです。花言葉を気にされる方もいらっしゃるかとは思いますがそれぞれの思いが詰まった折角の贈り物です。お好きな色、贈りたい色をお選びください。
スノーグローエースの使用時期は着果後7~10日目及びその後10~14日目に、10aあたり125g/水100ℓを葉面散布してください。SS374は生育初期から収穫時まで幅広く使用でき、500~1000倍希釈で葉面散布してください。特に開花後の生育が落ちる頃や低温、旱魃時の生育促進や光合成を活発化させるのに有効です。
種子を「闘根242」の500倍希釈液に3~4日浸漬後、鉄粉衣して播種してください。