芝生
 

芝生の利用パターン

芝生は大きく分けると次の3つの利用パターンに分けられます。
 1. 通年、暖地型芝草(夏芝)利用型
 2. 通年、寒地型芝草(冬芝、西洋芝、洋芝)利用型
 3. ウィンターオーバーシーディング(WOS)利用型
それぞれの特徴は下記の通りです。


1.通年、暖地型芝草(夏芝)利用型

特徴;
 暖地型芝草は生育適温が25〜30℃であり、夏に生長が旺盛で、冬は休眠して地上部が枯れます(図1参照)。ノシバやコウライシバは15℃前後で生育が緩慢になり、10℃以下になると地上部が枯れた状態になります(休眠)。春、温度が高まると再び萌芽し、芝生を形成します。暑さ、乾燥に強いですが、耐寒性は弱く、寒冷地では冬枯れしてしまいます。ほふく茎を持つ永年草が多く、比較的ローメンテナンスに耐える草種もいくつかあります。

主な暖地型芝草;

コウライシバ
ノシバ
バミューダグラス
(ティフトンシバ)
センチピードグラス
セントオーガスチングラス
バヒアグラス

ノシバやバミューダグラスの改良品種も増えてきています。

図1. 通年、暖地型芝草利用の場合の生長パターン

地域性;

 一般に東北以南〜九州・西南暖地に分布しています。種類によって若干越冬性の北限が異なります。ノシバは耐寒性が強く、北海道南西部で生育しています。センチピードグラス、セントオーガスチングラスは、関東平場が北限となります。

図2. 暖地型芝草の適応地域



2.通年、寒地型芝草(冬芝、西洋芝、洋芝)利用型

特徴;
 一年中緑の芝生が維持できます(図3参照)。寒地型芝草は5℃前後から生育を開始し、生育適温は15〜20℃です。30℃を越す日が連日続くと、夏枯れを起こす危険が高くなります。しかし、0℃以下でも枯死することはなく、耐寒性は非常に強い種類です。牧草を改良したもので、多数の品種が育成されています。地域や利用目的によって適した品種を選ぶことが重要です。2〜3草種を混播して利用するケースが多く、ほとんどが種子で流通 しています。

主な寒地型芝草;

ベントグラス
ケンタッキーブルーグラス
トールフェスク
ペレニアルライグラス
ファインフェスク

各草種とも多くの品種が改良されています。品種選定が重要なポイントになります。

図3. 通年、寒地型芝草利用の場合の生長パターン

地域性;

 北海道・北東北を中心に分布していますが、草種・品種によって越夏性が異なります。耐暑性の強い品種が開発され、関東以西でも利用が増えています。関東以西で安定的に維持するには耐暑性、耐病性が強い品種を選び、床土の改良と散水設備の完備および適切な管理をすることが必要になります。

図4. 寒地型芝草の適応地域



3.ウィンターオーバーシーディング(WOS)利用型

特徴;
 暖地型芝草をベースに秋に寒地型芝草をウィンターオーバーシードし、冬期間も緑度を持たせ、春には暖地型芝に戻して一年中緑化する方法です(図5参照)。この場合、ベースの芝とウィンターオーバーシードする芝の選定が非常に重要となります。優良な品種を選定しないとトランジッションがスムーズに行われないケースがあり、この場合、ベースの芝が傷んで大面 積の張り替え作業が必要になることがあります。  ベースの暖地型芝には、傷みからの回復力の早い品種を選定することが重要であす。さらに、ウィンターオーバーシードに利用する品種には、一年生の草種や耐暑性が弱く春の衰退が早い品種を選定する必要があります。

主なベースとなる
暖地型芝草;


バミューダグラス
ティフトンシバ

主なウィンターオーバーシード用の寒地型芝草;

アニュアルライグラス
耐暑性の弱いペレニアルライグラス

図5. ウィンターオーバーシーディング利用の
場合の生長パターン

地域性;

 関東以西の暖地を中心に分布しています。北の地域に行くほどトランジッションが難しく、草種・品種の選定が重要になります。

図6. ウィンターオーバーシード用寒地型芝草の
適応地域
 
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