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エダマメの栽培作型

エダマメは夏期間だけでなく、周年消費される傾向が強まってきています。

エダマメ栽培の作型は大別してハウス栽培(促成・半促成栽培)、トンネル栽培(早熟栽培)、露地マルチおよび露地栽培(普通栽培)、抑制栽培に分かれます。

ハウス半促成栽培

一部の産地では加温して周年栽培を行っているところもありますが、ほとんどの産地では2月以降の播種による無加温下でのハウス半促成栽培が大部分です。
基本的には短日高温性の作物であるエダマメを早播きすることは、本来の特性を発揮できないケースも多く、早生化(短稈)したり反対に晩生化(つるぼけ)したりする品種も多く見られます。
また着莢に最も影響が大きい開花時期も春先の天候が不安定な時期に重なり、その結果収量差は品種による違いより、環境による年次変動の方がはるかに大きい傾向が見られます。
本作型においては、早出しが目的となるため極早生品種が多く利用されていますが、熟期以外の特性として、 低温着莢性の良好な「月夜音(つきよね)」が最適品種で、「味風香(あじふうか)」、「サヤコマチ」、「サッポロミドリ」、「莢音(さやね)」等も適する品種となります。

トンネル早熟栽培

ハウス栽培のような大型の施設を必要としないトンネル栽培は、比較的手軽に取り組むことができる作型で、また露地栽培と比べ莢の品質が良好で、早期出荷と高品質の両面からメリットの大きな作型と言えます。
反面ハウスほど保温性がなく、また換気不足による高温障害を引き起こす危険性を併せ持つ作型でもあり、トンネル内の温度管理には細心の注意を払う必要があります。
特にトンネル除去のタイミングは極めて重要で、開花期に高温、多湿を求めるエダマメに対し、できるだけ開花期以降までトンネル被覆を継続できるようなトンネル資材の選定も十分検討する必要があります。
本作型においては、中早生クラスまでの品種であれば、ほとんどの品種を利用することが可能ですが、早生性だけでなく、ある程度の収量性も求められることから、枝付き出荷では「味風香(あじふうか)」、「サッポロミドリ」、「莢音(さやね)」等が、また莢もぎ出荷では「恋姫(こいひめ)」等が代表品種となります。

露地マルチ栽培 (被覆栽培含む)

降霜しなくなれば播種可能となる最も一般的な作型で、特に莢もぎ出荷産地では主流の作型となります。
露地栽培同様、温度管理の必要がなくなり、手間がかからない反面、天候に左右される作型でもあり、くず莢の発生や病虫害の発生等、莢の品質が劣化しやすいとの最大の欠点を抱えています。
また、露地栽培と比較して草勢が強くなり、倒伏しやすい傾向もあることから、過繁茂にならないような品種の選定や肥培管理にも注意が必要です。
エダマメ栽培においては強風の影響も指摘されており、鳥害防止を含め不織布を利用した被覆栽培で品質劣化を防ぐ方法も効果的です。
利用される品種は早生から中生種が中心で、適度に草勢が強く、着莢の多い品種が求められます。当社品種では「味風香(あじふうか)」、「ユキムスメ」、「サヤコマチ」、「サヤムスメ」、「恋姫(こいひめ)」等が代表品種となります。

抑制栽培

10~11月出荷(遅出し)には抑制栽培が行われています。抑制栽培は、早生や中早生品種を夏播きして60~65日の約2か月で収穫する作型です。
昔は10月出荷のために中晩生や晩性品種を90日以上の日数をかけて栽培するのが一般的でしたが、昨今の異常気象により、夏播きの葉物が作りにくくなっていること、秋冬野菜を作付する前の一作を探している場合に有効として、この作型は年々増加傾向となっています。
利用される品種は早生や中早生が中心で、もぎ莢出荷や切り枝出荷には「味風香(あじふうか)」、「サヤムスメ」、束出し出荷には「莢音」、「サヤムスメ」が代表品種となります。

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