芝生の造成方法(コウライシバから栄養繫殖性バミューダグラス品種への切り替え)
5.コウライシバから栄養繫殖性バミューダグラス品種への切り替え
栄養繫殖性バミューダグラス品種のストロン植付け時期
適応地域 |
栄養繁殖性バミューダグラス品種
ストロン |
IV |
春 5月上旬~7月上旬 |
V~VI |
春 4月中旬~7月上旬 |
適応地域はこちらをご参照ください。
注)適期以外の時期に植付けされますと、極端に萌芽・生育が悪くなることが予想されます。
必ず適期をお守りください。
コウライシバから栄養繫殖性バミューダグラス品種への切替え方法
A:理想的な切替え方法
1. コウライシバの処理
既存のコウライシバを剥がす。または、除草剤を用いて枯殺します。
2. 床土の基盤整備
表層20cm程度を耕運し、石ころやゴミ、植物残渣を取り除きます。必要に応じて砂や堆肥、石灰、熔リンなどの土壌改良材等の資材を散布し、土壌に均一に混合します(表層20cm程度)。 トンボやレーキ等を使用し表面を平らに整地します。表面排水をとる場合は傾斜をつけます。
3. 施肥
(土壌分析を行ってから施肥量を決めるのが好ましい。)
化成肥料50~150g/m2(できれば緩効性でNPK各8%程度のもの)を表面に均一に散布します。
レーキ掛けを行い、肥料と土を絡ませます。
4. 植付け
筋植え工法や、覆土工法、蒔芝工法などがあります。
●筋植え工法
15cm間隔で深さ3~5cmの筋を掘ります。苗を筋の中にばら蒔き、土を埋め戻します。
●覆土工法
苗を均一にばら蒔きます。苗がかくれる程度(2~3cm)の土を全体にかぶせます。
●蒔芝工法
苗を均一にばら撒きます。耕運機で3~5cmの深さを軽く耕運、撹拌します。
4. 鎮圧・散水
ローラーや適当な大きさの板材などを利用して鎮圧します。
たっぷり散水を行います。
5. 養生管理
芝生の根がしっかり活着するまでは、乾燥により枯死しやすいため散水をしっかり行いましょう。苗植の場合の最も重要な作業です。
B:簡易的な切替え方法(2~3年かけて栄養繁殖性バミューダグラスに切替える方法)
1. 植付け
筋植え工法や、スポット植え工法、はさみ植え工法などの工法があります。
既存のコウライシバを10mm程度に低く刈り込みます。
●筋植え工法
既存のコウライシバに15cm間隔で深さ3~5cmの筋を掘ります。栄養繁殖性バミューダグラスのストロン苗を植えつけ、目土を1cm程度行います。
●スポット植え工法
既存のコウライシバに15~30cm間隔で深さ3~5cm程度の穴を掘ります。栄養繁殖性バミューダグラスのストロン苗を植えつけ、目土を1cm程度行います。
●はさみ植え工法
既存のコウライシバを1cm程度の厚さで剥がします。栄養繁殖性バミューダグラスのストロン苗を均一にばら撒き、剥がしたコウライシバを再度上から被せて目土を1cm程度行います。
2. 鎮圧・散水
ローラーや適当な大きさの板材などを利用して鎮圧します。
たっぷり散水を行います。
3. 養生管理
芝生の根がしっかり活着するまでは、乾燥により枯死しやすいため散水をしっかり行いましょう。苗植の場合の最も重要な作業です。