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エダマメの収穫と出荷調整

エダマメの収穫と出荷調整

収穫の適期判定は莢の厚みや退色の程度で行われていますが、見た目だけでなく、食味を考慮した適期収穫が極めて重要で、獲り遅れによる過熟莢を出さないよう、より計画的な作付けが重要となります。
エダマメの収穫適期幅は相対的に短く、速やかに行う必要があります。通常、同一播種日のものであれば、5日程度で片付くように作付けします。遅く開花したものが未熟であっても、ほぼ全体の8割程度の莢が適期に入れば収穫を開始します。

鮮度保持

エダマメは鮮度が命の野菜であり、収穫は温度の低い早朝におこない、その後屋内で出荷調整作業を行います。
収穫作業も速やかに行うとともに、鮮度保持のためには低温で貯蔵することが最も有効な手段となることから、収穫調整に時間を要する場合は、あらかじめ冷蔵庫の中で予冷してから調整作業を行うなど、出荷方法についても十分検討する必要があります。

機械収穫(省力化)

業務加工向けなどの大面積生産地では機械収穫による省力化が要求されます。
機械収穫には莢離れの良さと適度な節間の伸びがある品種を選ばなければ、歩留まりが低下してしまいます。
当社品種では「サヤコマチ」が最適で、他に「青豊(あおゆたか)」、「味風香(あじふうか)」、「恋姫(こいひめ)」なども適用品種となります。

枝付き束出荷(都市近郊型)

古くから継承されている出荷形態で、葉付きのため、葉をしおれさせない鮮度保持が要求されます。そのため消費地に近い産地に限定されています。
莢が密にたくさんついているように見せる技術も必要で、栽培方法も分枝を出させないような超密植栽培の上で、節間伸長を抑える移植栽培が前提となります。
このため適応品種には移植適正があり、比較的分枝の発生が少なく、主茎への着莢性に優れた品種が求められ、当社品種では、「サッポロミドリ」、「サヤムスメ」、「莢音(さやね))」等が代表品種となります。

切り枝出荷(近在~遠隔地共通)

枝付き束出荷と莢もぎ出荷の中間的な出荷形態で、輸送性を考慮して袋詰めダンボール出荷を前提に、切り枝の莢を出荷する方法です。
産地は近在から遠隔地まで散在しており、基本的に栽培方法は束出荷に準じたスタイルとなります。
ただし枝を切ってしまうため、束出荷ほど節間を詰める必要はなく、むしろ枝が太くならなければやや草勢を強めに作った方が着莢性が良好となり、当社品種では「味風香(あじふうか)」、「サヤタカラ」、「サヤコマチ」、「サヤムスメ」等が適用品種となります。

莢もぎ出荷(中間地~遠隔地)

莢をもいで袋詰めダンボール出荷される、最も一般的に扱われる出荷形態で、経営規模の大きな生産者は莢もぎ機を導入して、収穫調整の作業の効率化を図っています。
栽培は早出し用の極早生品種を、かつ播種期をずらしながら栽培し、長期に渡っての継続出荷が行われています。そのため、使用される品種も様々で、各熟期の特性を生かし組み合わせながら利用します。
当社では、極早生では「莢音(さやね)」、「サッポロミドリ」、「月夜音(つきよね)」等が、中早生では「ユキムスメ」、「サヤムスメ」、「サヤコ マチ」、「サヤタカラ」、「恋姫(こいひめ)」等が、また中晩生では「サヤニシキ」、「雪音(ゆきね)」、「青豊(あおゆたか)」が代表品種となります。
また人気が高い茶豆、黒豆もほとんど莢もぎ出荷され、高値で販売されており、エダマメ本来の食味にこだわる消費者が増えていることを示しています。
当社品種では、早生茶豆風味で食味に優れ今話題の「味風香(あじふうか)」、茶豆品種の「味太郎(あじたろう)」が代表品種となります。

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