法面緑化においても、外来種を極力用いないで行えるよう研究開発・試験施工を重ね、各地で実現することができてきています。
当社はこれまでの現場と圃場での長い経験を通して、自然・植物から多くを学んできました。得られた知見を活かし、技術を磨き、人間の手で壊してしまった生態系の回復のために、できることから進めています。
法面緑化技術は、長い間、強靭な外国産の牧草の改良種のタネを用いて発展してきました。
法面という土壌が僅かで乾燥した裸地空間は、湿潤な我が国のもともとの自然環境では稀であるため、身近にモデルとする植生がありません。
そこで緑化に使える草種を選択することは容易ではなく、数ある自生種の中から可能性のある性質の草種を各地から集め、圃場実験と現地試験施工を繰り返し、緑化用自生種草種を選択しています。
自生種の種子の発芽特性を知るために、諸条件下における発芽試験を行います。
自生している草種を集め、①屋外での種子発芽が難しくない草種、②種子の生産が可能である草種、を選択していくことから始めます。
次に選択された草種が、実際に法面で発芽定着することを確認するために、さまざまな場面で試験施工を実施して、さらに選抜を進めます。
自生種種子入植生土のう
NETIS登録番号 HK-110002-A
自生種種子入植生シート