メニュー

閉じる

芝生・植生用種子の混播について

混播のポイント

1. 数種類の混播

耐暑性、耐寒性、耐旱性、病虫害抵抗性など、1つの草種または品種ですべての要求を満たすものはほとんどありません。それぞれの品種で利点もあれば欠点もあります。単一草種または品種での造成は時により、壊滅的な被害を被りやすくなります。異草種または異品種同士を混播することで、お互いの欠点をカバーしあい、危険が分散されます。

2. イネ科とマメ科の混播

マメ科植物は根粒菌の働きによって空中窒素を固定するため窒素肥料の節約になります。また、土壌の肥沃度を高め、イネ科植物にも好影響を与えます。 シロクローバを利用する場合は、混播割合が高いと被覆速度が早く、繁殖力が旺盛なため、シロクローバが優占種となりやすいので気をつける必要があります。シロクローバは浅根性のため法面で優占種となると土壌浸食が進みやすくなります。

3. 初期生育の早い草種、永続性の高い草種の混播

法面などの斜面では、早期に発芽し、生育する草種を利用しなければ、降雨などにより土壌の侵食が著しく進みます。そのため、ペレニアルライグラスのような発芽・初期生育の早い草種を補助的によく利用します。しかし、ペレ二アルライグラスは短年草であるため長期間の緑化はできません。
永続的な緑化をする場合は、永年草であるトールフェスクやケンタッキーブルーグラス等の草種を主体に混播します。この場合は、初期生育の早い草種の割合が高いと初期生育の遅い草種を初期の段階で被圧してしまい、永続的な緑化を期待できなくなる場合がありますので注意します。

4. 上繁草と下繁草の混播

株状に生育する草種(上繁草)とはふく性を有する草種(下繁草)を混描する事によって地上表面を密に覆うことができます。

5. 深根性と浅根性との混播

木本類などは、根が地中深くまで伸長し、斜面土壌の安定に役立ち、また芝草などの草本類は表土の侵食防止に役立ち土壌を安定させます。

6. 緑化用草本・木本頬と芝草との混播

緑化用草本・木本類にはマメ科、イネ科、キク科、カバノキ科、マツ科等の多種があり、一般的に定着すると永続性は高いのですが、発芽・初期生育が遅い性質があります.これとは逆に芝草は発芽・初期生育が早いのですが、永続性が劣る傾向にあります。そこで、緑化用草本・木本類と芝草との混播は、その長所・短所を考慮して混播すると効率的です。

ただし、芝草の混播割合が高いと緑化用草本・木本類の初期の生育香妨げる恐れがありますので、混播割合を低くするか、矯性品種を主体とし、ケンタツキーブルーグラスやクリーピングレッドフェスクのような初期生育の比較的遅いものと混播することが大切です。

 

商品情報

フリーワードで商品を探す

  • よくあるご質問
  • お問い合わせ
  • 芝生種子(苗)・肥料の購入