畑作園芸分野/緑肥作物種子
センチピードグラス
葉色が濃緑で、地上ほふく茎を有し、葉幅が広くやわらか
北海道(道東・オホーツク)
北海道(道北・道南・道央)
東北
関東・中部・甲信越
近畿・中国・四国・九州・沖縄
・密生度が高く、雑草が侵入しづらい。
・葉色は従来品より濃緑で、他品種よりほふく茎伸長量が多い。
・草高は20~30㎝と低く、管理・維持がしやすい。
・肥料要求量が少なく、省力管理が可能。
一般地 | 【播種期】5月下旬~8月上旬 |
---|---|
西南暖地 | 【播種期】5月上旬~8月下旬 |
都府県 | 【播種量】5~10㎏/10a |
---|
・適応地域は、関東以西~西南暖地ですが、標高や栽培条件によって東北南部、北陸での利用も可能です。
・センチピードグラスは発芽までに日数がかかり、ほふく茎が伸長を始めるまで生育がゆっくりしています。雑草が発生した場合は、センチピードグラスが陰にならない様にこまめに刈り払うことをおすすめします。
1)発芽を安定させるために、日平均気温が20℃を超える様になってから播種することが大切です。コート種子ですので、コート内部にも水分が伝わる様に水分をしっかり確保してください。条件が揃えば10~14日程度で発芽を開始します。
2)播種床を作る上で、雑草がある場合は事前にグリホサート系の除草剤を利用して枯らしておくことが必要です。枯れ始めたら刈り払って地上部は除去します。表土が硬すぎますと発芽、根の伸長が妨げられてしまいます。表層5~10㎝程度は耕起し、手作業であればレーキなどを使って整地をして播種床を整えます。
3)暖地型芝生は発芽まで日数がかかり初期生育はゆっくりしています。その間の土壌流亡を防止し、水分確保も必要です。播種・覆土後はしっかりと鎮圧してください。やわらかすぎると土壌が乾燥する場合もあります。流亡防止・温度や水分保持も含め、被覆資材などの利用も効果的です。
4)生育期間中に雑草が繁茂してくる場合もあります。陰になりますと 品種 サンティ の生育を阻害してしまいます。雑草を刈り払うなどの作業は必要です。特に播種初年目は 品種 サンティ の株が大きく生長するかに影響します。初年目は特に注意して管理をお願いします。
5)肥料要求量は低く、少ない肥料分でも生育できます。特に生育がバラついたり、生育が悪い部分には追肥などをご検討ください。
6)傾斜地の播種については、播種溝を作りスジ状(階段状)に行うことをおすすめします。徐々にほふく茎が生長し裸地を覆っていきます。定着においては播種~ほふく茎の生長期まで雑草の刈り払いをする作業は 品種 サンティの定着には重要なポイントです。
7)ターフとしての仕上がりを求める場合は25~30㎜の刈り高を維持することをおすすめします。生長が緩やかになる晩秋まで、雑草の刈り払い含め、定期的な管理をしてください。