畑作園芸分野/緑肥作物種子
パールミレット
線虫抑制効果と栽培のしやすさを併せもつ
北海道(道東・オホーツク)
北海道(道北・道南・道央)
東北
関東・中部・甲信越
近畿・中国・四国・九州・沖縄
・キタネグサレセンチュウを減らす。
・サツマイモネコブセンチュウを減らす。
・酸性土壌、粘土質土壌、ソルガム類のいや地発生圃場でも健全に生育する。
・茎葉が軟らかくてすき込み作業がしやすく、C/N比が低いため土壌中で分解されやすい。
・分げつが多く雑草との競合に優れる。
・播種後2か月で出穂し、短期間で有機物量を確保できる。
(北海道では8月上旬までの播種でヘイオーツよりも多収となる。)
道東・道北 | 【播種期】露地:6月上旬~8月上旬 ※遅霜を避ける |
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道央・道南 | 【播種期】露地:6月上旬~8月上旬 ※遅霜を避ける |
東北北部・寒高冷地 | 【播種期】露地:6月上旬~8月上旬、ハウス:5月~8月 |
東北中部・南部 | 【播種期】露地:6月上旬~8月上旬、ハウス:5月~8月 |
一般地 | 【播種期】露地:5月下旬~8月中旬、ハウス:5月~8月 |
西南暖地 | 【播種期】露地:5月中旬~9月上旬、ハウス:5月~9月 |
北海道 | 【播種量】3~4kg/10a(線虫対策の場合は4㎏/10a) |
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都府県 | 【播種量】4kg/10a |
キタネグサレセンチュウ
ダイコンやゴボウなどの根物野菜の大敵であるキタネグサレセンチュウを抑制します。
2か月間の栽培でキタネグサレセンチュウを抑制することを確認しました。
栽培後線虫密度/栽培前線虫密度が1以下であるほど抑制していることを示します。ネマレットはスーダングラス「ねまへらそう」と同等かそれ以上の抑制効果がある事を示しています。また、栽培前の線虫密度が高い圃場でも安定した線虫抑制効果が期待できます。
サツマイモネコブセンチュウ
サツマイモやウリ科作物で問題となるサツマイモネコブセンチュウを抑制します。
2か月間の栽培で栽培前よりもサツマイモネコブセンチュウを平均63%抑制することを確認しました。
ネマレットとソルガム類のC/N比
出穂後もC/N比がソルガム類(他品種A~D)より低く維持されることを確認しました。
すき込み一週間後の残渣(ハウス)
埋設1か月後の残渣
同量の新鮮重量の作物体を20㎝刻みにしたものをサンプル袋に詰め、土中に埋めて残渣量を比較した結果
ソルガムに比べて「ネマレット」の方が有機物残渣が少ないことを確認しました。
ネマレットはソルガムやスーダングラスと比べて土壌を早く被覆します。
分げつ数
①ネマレット :2本
②ソルガム :0本
③スーダングラス:0本
※スーダングラスは基本的に分げつしますが、そのタイミングには品種間差があります。
播種後約1か月の様子
ネマレット ソルガム スーダングラス
(2023年5月18日播種、6月20日撮影)
pH4台の酸性かつ粘土質土壌が広がる奄美群島
2か月の栽培で生収量およそ6t/10a
※耐湿性はソルガムやスーダングラスと同等です。
(鹿児島県奄美群島現地圃場、2019年)
pH4.3の水稲育苗ハウス
1か月の栽培で生収量およそ1.4t/10a、乾物収量およそ200㎏
ソルガム類のいや地発生圃場でも、
ソルガム類で見られる生育停滞や赤紫色を呈する症状が見られず、スーダングラスやソルガムよりも収量が得られました。
コムギ後作
コムギ収穫後すぐに(8月上旬までに)播種ができれば十分な収量を確保できます。
(上川郡和寒町 2023年)
ハウス利用においてもネマレットは乾物収量が多く、短期間でも粗大有機物をすき込むことが可能です。
ハウスメロン後作へネマレットを栽培した結果、十分な収量を確保できることを確認しました。
メロン後作利用(ハウス) (旭川市、2022年)
ハウス利用における乾物収量は「ヘイオーツ」、「つちたろう」よりも多収であることを確認しました。
休閑利用(ハウス) (日高郡ひだか町、2022年)
ハウスの休閑利用では1か月の栽培期間でも多収であることを確認しました。
新商品パールミレット「ネマレット」(品種名:ADR300)のご紹介